「先生、この前の漢字テスト、100点だった!」

                                                                                                                                                           

 


 

1662565

自分には無理だ。限界だ。

それは誰が決めるのだろうか。



A
くんの例を挙げたいと思う。

 

Aくんは、漢字が苦手だった。

「この前の漢字テスト、半分も出来なかった」

 

 

いつも、漢字練習はやらない。

漢字練習するように、声をかけても

「えー、無理。だってわからないもん」

 

そんなことばかりであった。

自分にはできない。

そう、その子はずっとそう言い続けていた。

 

(自分にはできないって思いが強いな。少しでもできるって思うにはどうしたらいいか・・・)

授業で漢字の苦手意識を取り除くべく、

私と漢字勝負をすることもあった。

 

「えー、先生これ分からないの。僕わかるよ!これはね・・・」

「あー、『ぼうえき』って漢字わかんない。前もやったのに」

 

初めは、漢字の勉強と聞いて嫌々だったその子も、

「先生、『ぼうえき』って漢字、次書けるようにしてくるね」

と、少しずつ取り組むようになった。

 



そんなある日、

「先生、この前の漢字テスト100点だった!」

塾に来てすぐのことだった。

 

私「おぉ、やったな!何か秘策でもあったのか」

Aくん「えっとね、この前『ぼうえき』って書けなかったじゃん。悔しくって。あれから毎日ひとべんで練習したんだ」

 



・・・悔しい?毎日ひとべんで練習した?

驚いた。あれだけ、漢字の勉強をしなかったのに。

 

Aくん「先生、漢字テストしてよ。楽勝だから」

 

今まで無理と言っていたその子が、楽勝って言える日がくるなんて。

 

 



限界は、誰にでもあると思う。

でも、その「限界」は自分でそう思い込んでいるものもあるのではないか。

そして、その「限界」は自分でのり超えられるものでもあるのではないか。

 



A
くんは、「自分には無理」だと思っていた。

悔しいと思い、

毎日漢字練習し続け、

「楽勝」なんて言えるくらい、気がついたら乗り越えている。

 



私も、仕事をしている中で、「限界」だと感じることは多々ある。

だが、Aくんのように、限界だと思っていたことが、気がついたら乗り越えている。

そんな日々を過ごしていきたいものだと、改めて感じた。

 

 

                                            


今日のまなび

 「限界」と思って諦めるか、それとも乗り越えるかは自分次第だ。

                                            




同じテーマを別の角度から書いている記事がございます。

ぜひ、ご覧ください。

ばなー2


学習塾 SET.Lab